フェアプレーには拍手を。

サッカーの試合を見ていて、別にシュートを打ったわけでもないし、危ないシーンでボールをクリアしたわけでもないのに、観客が拍手をすることがあります。
それは、選手たちのフェアプレーに対して、観客が拍手を送ったんじゃないでしょうか。
例えば、試合中に選手同士が接触して誰かが倒れたとき。
担架やドクターをピッチの中に入れるために、相手選手がボールをピッチの外に出して、試合を中断(アウトオブプレー)させる光景が見られます。
味方の選手が仲間のためにボールを外に出すのならまだしも、相手チームの選手が、それもチャンスのときや攻めているときにボールを外に出すというのは、逆に相手へチャンスを与えてしまうことにもなりかねません。
サッカーのルールでは、誰かが倒れていても主審が笛を吹くまではゲームを中断する必要はないのですが、これは選手による自主的な判断なのです。
当然、ボールが外に出たことで、相手チームのスローインからゲームは再開されるわけですが、ここでもルール的には、そのまま相手ゴールへ向かって攻め込んでもかまいません。
しかし、負傷選手のためにボールを外へ出したことへの、いわば「お返し」として、相手陣内へボールを大きく蹴り返すフェアプレー行為に対して、観客から拍手が送られているのです。
魅力的なゲームのためには、フェアプレーの精神は欠かせません。
もしもそんな光景を見たなら、あなたもぜひ拍手で讃えてあげてください。

2007年6月2日 23:48 » ブログ