Jリーグまでの道のり詳細版
MDPの裏面には「どうすればJリーグに行けるの?」と題して、Jリーグへの過程が書かれていますが、これはものすごーーーく簡単に書いてあります。
あまり詳しく書くと話が長くなるからなんです。
そういうわけで、今回はこっちのWebの方でJリーグまでの道のりを詳しく書いてみます。
まず最初に、日本サッカー界のピラミッド図を理解する必要があるんですね。
頂点にはJ1とJ2があって、これがいわゆる「Jリーグ」です。
その下にあるのがJFL。
そして、その下には我らがファジアーノが属する地域リーグが位置します。
地域リーグは、北海道、東北、関東、東海、北信越、関西、中国、四国、九州の9地域に分かれていて、ファジアーノはこの中の中国社会人リーグ(俗にいう中国リーグ)というところにいます。
ちなみに、地域リーグの下には都道府県リーグというのがあって、ファジアーノは岡山県リーグからスタートして、現在の中国社会人リーグまで上がってきました。
さて、それでファジアーノが次に目指すのはJFLというリーグに昇格することなんですが、地域リーグとJFLの間には「全国地域リーグ決勝大会」というのがあるんです。
ファジアーノは過去2回この大会に出場しましたが、2回とも敗退しています。この大会は「日本サッカー界の中で最も狭き門」なのです。
さて、全国地域リーグ決勝大会とはどういう大会なのか。
その前に、全国地域リーグ決勝大会に出場するためにどうすればいいかを説明しますね。
前述したように、全国には9つの地域リーグがあるんですが、それぞれが全国地域リーグ決勝大会への進出枠として、1ないし2を持っています。
中国リーグの場合は今年、2枠を与えられています。
つまり、ファジアーノは今年、中国リーグで2位までに入れば、全国地域リーグ決勝大会に進出することができるわけです。
さて、それでファジアーノが中国リーグで2位までに入って、全国地域リーグ決勝大会に出場出来たとしますね。
全国地域リーグ決勝大会へは、だいたい13クラブぐらいが参加します。
「だいたい」っていうのは、いろいろと細かい取り決めがあるからで、例えばどこかの大学のクラブが推薦を受けて同大会に出場すると合計14チームになることもあるし、飛び級制度とか全国社会人サッカー選手権大会枠とかいろいろあるんです。
でもまあ、とりあえずは、全国のリーグを勝ち抜いてきた強豪クラブばかりが結集してくるのが全国地域リーグ決勝大会という大会なんだということだけ理解してください。
この大会は、1次ラウンドと決勝ラウンドに分かれています。
1次ラウンドでは、同大会に参加するクラブを4つのグループに分けて、総当たり戦の予選リーグを行います。
次に、1次ラウンドで1位になった4クラブだけで決勝ラウンドを行い、いよいよJFLへ昇格するクラブを決定するわけですが、ここからがちょっとややこしいのです。
なぜなら、上位何チームがJFLに昇格できるかっていうのは、毎年ごとに違うからです。
まず基本的なケースから説明しますが、年ごとにいろいろな要因がからんで昇格条件が異なることもあるっていうことをご了承くださいね。
全国地域リーグ決勝大会で優勝したクラブはまず問題なくJFLへ昇格できます(代わりに、JFLで最下位だったクラブは地域リーグへ降格する)。
そして、全国地域リーグ決勝大会で2位だったクラブは、JFLで17位(最下位の次)だったクラブとホーム&アウェイの入替戦をして、勝利することができればJFLに昇格することができます。
では、惜しくも3位だったクラブはどうなるか。
まずは基本的なケースから。
今年の場合、全国地域リーグ決勝大会で1位、2位のクラブはJFLに自動昇格します。
代わりに、JFLで18位(最下位)、17位(最下位の次)のクラブは地域リーグに自動降格します。
また、全国地域リーグ決勝大会3位のクラブとJFLの16位クラブで入替戦を実施し、その勝利クラブがJFLとなり、敗者クラブが地域リーグとなります。
さらに「JFLからJリーグ(J2)へ昇格するチームがある場合」というケースがあります。
その場合、JFLの席が空くわけでが、詳しくはhttp://www.jfl-info.net/league/method.htmlを参照してください。
人に説明するのが難しいとてもややこしいルールなのですが、とにかく全国地域リーグ決勝大会で1位と2位のクラブは昇格できるということです。3位のクラブはJFLのクラブと入替戦を行うが、JFL何位のクラブと入替戦を行うかは、JFLからJ2に昇格するクラブがいくつあるかによって異なるということです。
ファジアーノは去年3位だったんですが、JFLに行けませんでした。
その前の年は、ロッソ熊本というクラブが3位だったんですが、ロッソ熊本はJFLに昇格できました。
その違いっていうのは、JFLからJ2に昇格したクラブがあるかどうかなんですね。
つまり、JFLからJ2に昇格するクラブがあったなら、JFLのチーム数がひとつ減るので、地域リーグからJFLへ昇格できるクラブがひとつ増える(つまり3位のクラブも昇格できる)ということなのです。
ロッソ熊本の時は、愛媛FCというクラブがJ2に加盟したので、ロッソ熊本はJFLに行けたんですが、去年はJ2に加盟するクラブがなかったのでファジアーノは3位でもJFLに行けなかったんですね。
今年JFLからJ2入りしそうなクラブは、ロッソ熊本、栃木SC、ガイナーレ鳥取、FC岐阜あたりです。
年が暮れてきて、ファジアーノがJFLに昇格出来るかどうかって頃には、上位リーグのJFLの成績も気になってくることでしょう。
当記事の内容について間違いがありました。今年のJFL昇格条件は地域リーグ決勝大会1位、2位のクラブが自動昇格し、3位のクラブはJFL16位のクラブと入替戦を行うという方式です。お詫びして訂正いたします。