ここなら、こけても痛くないや

4.29桃太郎スタジアムで行われた少年サッカー大会に参加した子ども達が言ってました。
「こんなとこでサッカーできるの夢みたい」
子どもの目が輝いていました。
緑の芝を見た子どもが言いました。
「広いな。ここなら、こけても痛くないや」
子どもたちは、とっても楽しそうにボールを追いかけていました。
この子どもたちは将来、「オレ小さい頃、桃スタでサッカーの試合したことあるんだぜい」と言って自慢することでしょう。
あるいは、子どもたちが親になったとき、「父さんは昔、桃スタで試合したんだよ」と自分の子どもに言うかもしれません。
今はまだ、桃スタでサッカーをしたと言っても、多くの人の興味を引くことではありません。
しかし、ファジアーノがいつかJリーグのビッグクラブになったとき、桃太郎スタジアムというのは、アントラーズのカシマスタジアム、浦和レッズの埼玉スタジアム、マリノスの日産スタジアムというようなビッグクラブのスタジアムと同じような意味を持ってきます。
ファジアーノのスタジアムでサッカーをしたことを、今の子どもたちが自慢できる日が来た時、それはファジアーノが子どもたちの夢を叶えた時でしょう。
岡山は、小中学年代のサッカー施設環境が全国的にみて低いと聞きました。
練習場所確保に困るクラブチームも少なくありません。
学校施設さえ利用させてもらえない子どもたちもいます。
そんな子どもたちにとって、じゅうたんのような緑の芝生でサッカーができるのは憧れです。
サッカー教室などに参加した子たちが親になった時、彼らの子どもたちは絶対にうまくなります。
今日、教えてもらってる事を思い出として絶対に忘れないでしょう。そして、彼らも子ども達に教えていくでしょう。
そうやって、今日のことは繋がり伝えられていくでしょう。
試合中、メーンスタンドで、プライドオブオカヤマを口ずさむ子ども、チャントに合わせ手拍子する子ども、それは全体的に見れば目立たないし、小さな声だし、片手で数えれるほどだけど、きっとキッカケになるんだろうなって今日思いました。
メーンスタンドから岡山弁で飛び交うヤジもあったり
子どもや大人たちから、発せられる「がんばれファジアーノ!」
何か凄く凄く凄く、幸せだなって気持ちになります。
「声だして応援したいんですよー。」って言ってた親子や大学生が、意外に多かったです。あとスポンサー関係の社員さんも、言ってました。
あれだこれだ言う人もいるけど、1番は岡山でサッカーを見て岡山のチームを応援できて、メーンスタンドで1つのゴールにみんな立ち上がって歓声をあげてる姿を、まずは喜ぶべきだと思います。
そして、それが美作や笠岡でも同じように起きてる姿が本当にすばらしいです。
数年前には考えられなかったことです。
って話を、数年前観客がいない頃戦ってた選手と話しました。
あなたのしてきた事が今日に繋がってるんですよ。
そして、今日のみんなの行動が明日に繋がってます。
ファジアーノで多くの人が繋がってます。
子どもたちの夢を乗せて。

2007年5月19日 21:07 » ブログ