クラブの収入源について

今回の試合は、ピタットハウスさんがゲームスポンサーということで、試合開催に多大なる支援をしてくださいました。
その感謝の意味も込めまして、今回のマッチデープログラムは豪華2色刷りです!
2色刷りだなんて、ファジアーノのマッチデープログラム史上始まって以来です。すげー!
今回はクラブの収入源について書きたいと思います。
一般的にプロスポーツクラブの収入源というのは、大きく分けて5つあるんですね。
まず一つ目は入場料収入。つまり、お客さんが買う観戦チケットによる収入です。
ところが、ファジアーノが戦う中国地域リーグというのは無料ですから、入場料収入というのはありません。クラブに入る収入はゼロ円です。
「じゃあ、お金取ればいいじゃん」って話もあるんですが、地域リーグのようなマイナーなリーグでは、なかなか有料試合というのは難しいんですね。
その次は、放映権。
Jリーグの場合は、Jリーグが一括して放映権を管理していて、その収入を各クラブに分配しています。
ですが、地域リーグには放映権という考え方はないので、これもファジアーノには収入がありません。
というか、ファジアーノみたいに「みなさーん、もっとファジアーノのこと知ってくださーい」みたいなクラブでは、メディアの方々にお願いして報道してもらいたいぐらいなのです。
次は、グッズ販売による収入とスクールの収入。
ファジアーノにはいろいろとオフィシャルグッズがありますし、「ファジアーノ岡山サッカースクール」というのもありますね。あ、そうそう。フットサルパークのレンタルコートもありました。
入場料収入と放映権収入というのがないファジアーノでは、このグッズ収入とスクール収入っていうのは、すごく貴重なものなんですね。
また、これらの収入は「地域密着」という考え方には欠かせません。
ファジアーノを応援する人が増えれば増えるほどグッズ収入も広がっていきますし、「子どもたちに夢を!」を掲げるファジアーノにスクールはとても大事な要素なのです。
そして最後は、スポンサーによる収入。
ファジアーノのホームゲームでは、試合会場に各スポンサーさんの看板がたくさん並びます。
ゲートの入り口にも、スポンサーさんの名前が羅列されたボードが立てかけられています。
ユニフォームにもスポンサーさんのロゴが描かれていますよね。
先日、開幕戦のときに、入り口に立てかけられているスポンサーボードを眺めて、お母さん二人組がこんなことを呟いていました。
「すごいね。こんなにたくさんの人が支援してるんやね。」
そうなんです。
はっきり言って、ファジアーノがいる中国地域リーグっていうのは全国放送されるわけでもないし、まだまだ人々の会話の中に登場する機会も少ないです。だから、こういうちっぽけなクラブを支援するメリットというのは、企業側にはそれほど多くはありません。
ですが、岡山の地にポッと生まれたこの小さな明かりをもっともっと輝かしい光にしようと、岡山の多くの企業が協力しあって、みんなでJリーグという舞台を目指しているのです。
オフィシャルサイトにも掲載されているスポンサーさんの顔ぶれを見てください。みんな岡山を代表する企業さんばかりです。
ファジアーノは、岡山の、岡山による、岡山のためのクラブです。
私たちの街「岡山」から羽ばたこうとするこの街のクラブを支えるために、多くのサポーター、多くの地元メディア、多くの地元企業がみんなで力を合わせて成り立っています。
それらは全て、ファジアーノが地域に密着したクラブになって、岡山のみんながこの街を自慢できるようになるために、絶対に欠くことのできないものなのです。
ファジアーノというクラブを通して、岡山という街の県民、行政、財界、メディアがみんなひとつになる。
これって、すごいことだと思いませんか。

2007年4月28日 22:07 » ブログ