編集後記(第7節号)

「桃スタはまだ『俺たちの聖地』と呼ぶには早い」と言ったサポがいましたが、それは確かにその通りで、このクラブはまだ生まれたばかりのクラブです。
私たちがこのスタジアムのことを『聖地』と呼べるようになるためには、ファジアーノがもっと地域に根付いたクラブになって、人々のこころに深く刻まれていかなければなりません。
それは10年かかるか、20年かかるか分からないけれども、このクラブは今、確実にその歩みを進めています。
昨年に比べて来場者やサポーターの数は増えました。スポンサーの数も増えました。ゲームの模様を伝えるカメラの数も増えました。
2004年にこのクラブが誕生したときには小さな出来事だったことが、岡山に住まう人たちの「人と人とのつながり」を通して、確実に伝播していっています。
このクラブは誰かから与えられたクラブではありません。
どこかから誘致してきたクラブでも、どこかの大企業が買い取ったクラブでもありません。
岡山に生まれ、岡山に育っていくクラブです。
育てていくのは、岡山に住まう私たちひとりひとりです。
ひとりひとりのエネルギーが結集して、桃スタが満員の観客で揺れるような大歓声に包まれる日が来たなら、私たちはこのスタジアムを『聖地』と呼べるようになるでしょう。

2007年5月19日 21:04 » ブログ