編集後記(第5節号)

アポロ13という映画があります。僕の好きな映画のひとつです。
この映画の中にこんなセリフがあります。
「人間が月面を歩いた。奇跡じゃない。意思の力だ。」
夢というのは、「叶わないから夢なんだ」というのと、「夢は叶えるもの」という二通りの考え方があります。
どっちが本当なんでしょうか。
僕は後者であってほしいと思います。
人はときに、夢を叶えることに臆病になることがあります。
特に大人ね。安全さを優先させて、チャレンジすることをしなくなるわけですよ。
自分で自分の限界を決めてしまって、理屈をこねたり、言い訳したりしてね。
ファジアーノの試合を見ていて、ドキッとする瞬間。
それは、ピッチの外に出そうになるボールに対して、ギリギリの瞬間まで追いかける選手のプレーを見た時です。
「まだ間に合う!アキラ、頑張れ!」とスタンドから叫んだとき、あれ?今の「頑張れ」って、アキラに言ったのかな?自分に言ったのかな?と思うことがあります。
僕は知らないうちに、ファジアーノからスピリッツをもらっているようです。
今回のマッチデープログラムには、「魅せろ!オカヤマ・スピリッツ!」というキャッチコピーをつけました。
岡山という街は、もっともっと熱くなれるはずです。
だから、「頑張れ!」って言葉を、笠岡のスタンドから、選手たちに、オカヤマという街に、そして自分自身に対して叫んでほしいです。
そうすれば僕たちは、ファジアーノというクラブを、オカヤマという街を、そして自分自身を、もっともっと好きになれると思います。

2007年5月5日 20:16 » ブログ